これは男性がミャンマー人、女性が日本人の場合と、男性が日本人、女性がミャンマー人の場合で大きく国民(ミャンマー側)感情が異なることに注意しましょう。
ミャンマー人男性&日本人女性
ミャンマー人男性が日本人女性と結婚する場合は、あまり問題がないでしょう。例えば、ミャンマー人男性が日本に留学するときなど、「日本人のお嫁さんをもらっておいでー!」と声をかけられるくらいです。また、あのTVドラマ「おしん」の影響もあって、日本人女性は勤勉で働き者であり、夫を立てるイメージが(現代でも果たしてそうか、ということは置いておいて・・・)あり、定着しています。しかし注意点として、男女関係の一歩踏み込んだところについては、非常に潔癖でもあります。過去の清算は完璧にしましょう。また、女性側は簡単に体を許すのはやめましょう。ミャンマーでは、一般人同士の婚前交渉はいまでも少ないので、婚約するくらいまではとっておいてもよいでしょう表向き・・・)。
日本人男性&ミャンマー人女性
第2次大戦時の歴史的背景もあって、イギリス人と日本人には特別な感情が交錯しているのは事実です。ビジネスでの付き合いとは異なり、結婚となると、特に感情面での行き違いが生じやすくなるので、注意しましょう。年配のミャンマー人には、戦時中の日本語学校で日本語を学習し、簡単な日本語の会話や日本の語の歌を歌える方もいます。その辺の歴史的感情を配慮して、年長者に対して失礼のないよう、また気配りして余りあるほどの対応を取りましょう。誠実さはきっと伝わると思います。また、このケースでは、日本人男性側は、単独でふらっとミャンマーに行くよりも、日本の結納の挨拶くらいの気持ちで、両親を伴ってミャンマーに渡り、先方の両親に挨拶(息子の嫁にもらいたいことを伝える)してもらうのが望ましいでしょう。向こうから見ると、遠い異国の地に娘を嫁に出す感覚です。日本のように、簡単に外国にいける国ではありませんので、できる限り配慮してください。これで感情的なものがかなり解決できるはずです。さらに、ご挨拶くらいは、ミャンマー語でこなすのが良いでしょう。
晴れて婚約式が無事すぎると、次は結婚式の日程を選定します。それにあわせて、結婚の誓約書にサインするために日時も決定します。
ミャンマー人が仏教徒の場合
ミャンマー人側が人口の80%程度を占める、仏教徒の場合の手順です。日本人にとっての宗教は、葬式のときくらいしか関係ありませんが、ミャンマーでは、生活の隅々まで仏教的な生活身上が行き渡っています。結婚誓約書にもそれが色濃くあらわれています。
結婚誓約書とは、ミャンマー法に基づいて結婚を成立されるための書類です。定型の書式のものが販売されており、弁護士によって同じ物を2部作成します。日本人側はIDをもっていないので、パスポートナンバーを使います。その書類をもって、その地区を管轄している裁判所に出向き、裁判官の前で双方がサインした誓約書を交換します。もちろんそれに立ち会った裁判官もサインします。ちなみに書類には、2名の保証人(家族以外の人で選定します)のサインが必要で、日本の婚姻届の「保証人」の役割を持っています。
ミャンマー人がクリスチャンの場合
ミャンマー人がクリスチャンの場合、教会の神父の前で結婚誓約書にサインすることになります。
さて、結婚式は、「レセプション」と「パーティ」の2つから構成されています。
レセプション
日本でいう結婚式+披露宴になります。結婚式は、「ミンガラセヤ」という結婚の儀式に精通した司会・進行役によって進められます。招待される人は、親類縁者、友人、知人、など数百名に及びます。大臣のご子息・ご令嬢のクラスになると1500人以上になる場合もあります。結婚式は、二人の入場後、「レタポエ」(手合わせの儀式)から始まります。日本でいう仲人のようなご夫婦が、この「レタポエ」の儀式を行います。二人が手と手を重ね合わせて、さらしで軽く縛り、冷水を振りかけながら、ミンガラセヤの誘導で信仰します。また、最近では、レタポエのあとに、指輪の交換も行われます。「レタポエ」は仏教徒の結婚方式なので、クリスチャンの場合は、教会で神父によって行われます。
レタポエに引き続き行われる披露宴では、日本の披露宴と異なり、人数も多いこともあって、お茶会形式です。軽食とジュース、コーヒーなどが供されます。
レセプションは、ホテルのボールルームや大宴会場などを借り切って行われることが多いです。
パーティ
日本の本格的な披露宴に相当します。こちらはフルコースのディナーが供されることもあり、人数は極親しい人150名程度に絞られます。ミャンマーにおけるフルコースのフォーマルディナーは、中華料理が中心です。こちらでは、バンドなどによる音楽、ケーキカット、シャンパンタワーなど、予算に応じてさまざまなパーティが催されます。料理が評判の街のレストランを借り切って行います。