ミャンマー人との付き合い方・28の法則

ミャンマー人との付き合い方・28の法則

「ベトナムvs.ミャンマー(地上最後の投資の楽園はどちらか)」、第二海援隊(1997)には、108ページから117ページに 「ミャンマー人との付き合い方・28の法則」という節が設けられています。ここではそれをミャンマー人の視点から検証してみましょう!

1 ミャンマー人は受身である

ミャンマーはしばしば日本の30年、50年前と形容されることがありますが、人柄にしてもそのような部分が多々あります。 しかしながら、みずから率先して行動を起こすことを望まない(行動を起こしても何も変わらないことが多かった)人々もいる一方で、 その他のアジア諸国のように、社会の変化に伴い、自ら行動を起こし、ビジネスを切り開いていくタイプも出てきています。 今、ミャンマー人の気質も大きく変化している時期ではないでしょうか。

女性は必ずしも受身であるとは限りません。もちろん、仏教を背景としていることから、男性にしかできないこと (僧侶になることなど)もありますが、いわゆる男尊女卑ではないと思います。家庭内でも、男女の役割はあるものの、 「男だから・・・」、「女の癖に・・・」などという発想はありません。また、男の子を家の後継ぎにする、という概念はほとんどありません。 男のが生まれると夫婦は喜びますが、その男の子を出家させて僧侶にできることを最上の徳を積むことと考えているためであり、 「後継ぎが生まれた」という発想ではありません。

2 敬虔な仏教徒である

仏教徒の割合は90%ともいわれています。宗教の自由は基本的な人権のひとつとして保障されており、 教会もたくさんあります。また、歴史的な背景(第2次大戦以前から)により、カチン州などではクリスチャンが大多数 を占めているところもあります。たとえばカチン州では、教会関係の方々は聖書を学ぶために実に、英語に堪能な方 が多いです。また、聖書や賛美歌も民族の言葉であるカチン語に翻訳されています。

また、「子供の頭をなでるのはタブー」は大体正しいです。そもそもミャンマー人には、子供をかわいがるときに 頭をなでる習慣がありません。子供のふっくらとしたほっぺたをひっぱったりしながら、愛らしい顔をほめたりします。

3 多民族であることを意識せよ

民族によって日常的な習慣がことなることはいろいろありますが、これはまた機会があったらまとめてご紹介したいと思います。

4 女性にあまり気軽に接するな

日本の皆さんが現地で誤解を呼んでいる理由の一つに、この問題があります。日本では「親愛の情」として親しみもって お酒の席で女性にちょっとばかり触れることや、シモネタの話題も、ミャンマーでは大きな誤解の元になります。またお酒の席 などで通訳の女性などに不用意にタッチして、大きな問題になることもあります。日本ではお酒の席に比較的寛大な ところがありますが、ミャンマーではぜひお気をつけください。

5 品性を持って事にあたれ

これはどこでも同じでしょうか。

6 優しい人間が多いが、怒らせると怖い
7 ミャンマー人を追い込むな

仏教的な文化背景もあるためか、基本的には優しい人間が多いと思いますが、 昔はしばしばタイに攻め入った歴史もあります。ミャンマー人も認めるところですが、 「血は熱い!」ところがあり、いったん切れてしまうととことんまでいってしまいます。

8 友好的な国民である

「戸口、戸口に水がめをおいてあり、通りすがりの人がこれを飲むことができる・・・」 とありますが、これは友好的な国民性の表れではなく、仏教の教えに基づく積善行為です。 例え高価なモノや金品を寄付しなくても、身近にできる徳を積む行為のひとつとして行っています。

9 お土産は実用的なものを

「実質本位・・・」ということで確かにボールペンや時計も喜ばれますが、渡す相手に よります。ボールペンや時計はほぼすべて輸入に依存していますので、確かに高価で 実用品として喜ばれます。しかしある程度クラスの人の家には当然それらのモノは ありますので、日本文化を紹介するためにも「日本人形」、「飾り羽子板」、「飾り扇子」など、 珍しく、美術的な価値がありそうなものをお土産にすると、すごく興味をもってもらえますよ。

10 お礼にお金を渡すときは細心の注意を

報酬としてのお金を受け取るのは当然ですが、好意で行ったことに対してお金を差し出 されるのはあまりよい感じがしません。それよりはむしろご飯をご馳走するなどはいかがでしょうか。

11 お見舞いにお金は不要

お見舞金の習慣はありません。入院している方へのお見舞いだと、食べることに問題がない 場合はクッキーなどを持っていったり、余裕があればケーキ、今はやりのJドーナッツなどを持ってい きます。また、食事を自由に取れない場合は、タオルやバスタオルなど、入院生活で必要なものを 持っていきます。

12 忍耐強い国民性

95年か96年ごろだったでしょうか、NHKの「おしん」が放映されました。「おしん」はミャンマー人の感性とマッチして大ヒットでした。そのとき、戦時中の記憶をダブらせた長老たちは、「あれだけ忍耐強くがんばってきた日本人だから、いまの日本の反映があるんだなぁ」と感心しており、日本人の忍耐強さ、勤労意欲の高さ、勤勉さの評価が高まっておりました。

13 ミャンマー人の前で怒鳴り合うな

6,7の項目とも関係ありますが、対人関係は穏やかに、穏やかに運ぶことが望まれます。したがって怒鳴りあっている人々を目の当たりにすると、思わず興味津々にはなりますが、ちょっと距離をおいてしまうようになるかもしれません。

14 彼らの誇りを傷つけるな

日本に比べてあらゆる点で発展途上の面が強いですが、それらの社会的な発展の遅れから、そこに住む人間まで見下すような態度をとらないでください、と考えていただければよいと思います。どこの国でも同じですよね。

15 ミャンマー人に道を聞くな

道が判らず困っている人を前に、「知らない!」といって突き放すことができない親切心もあります。しかし、ミャンマーでは地図を見て街の構造を覚えている人はあまりおらず、フィーリングで把握していることが多いです。だから道を尋ねても直感的な返事が多いので、あまり当てにならない、ということでしょうか。思わず、ミャンマー人同士で受けてしまった項目でありました(^^;)

16 二時間遅れも珍しくない

ビジネスマンはだいぶ正確になってきたといわれていますが、一般人の世界ではまだまだですよ。 何しろ、移動するにも、何をするにも日本のように正確な交通機関などがありませんから、時間を守るほうが難しい!!

17 ミャンマー人には姓がない

ミャンマーでは確かに姓がありません。でも名前の作り方にはいろいろあります。例えば、有名な  アウン サン スー チー さんは、アウン サンはお父さんである独立の父アウン サン将軍の名前からとったもの、 チーはお母さんのキン チーさんの一部からとったものです。このように両親の名前の一部からすこしずつ名前とって、 新しい一部を付け加えて子供の名前とすることがあります。また、子供が男の子の場合、母親の名前の一部を入れると、 名前の響きが女性っぽくなる場合、とりいえるのをやめたりもします。しかし、最近の子供ではそのような習慣も ちょっとすたれてきたところもあります。

また、男性の名前の前には「U」(ウー)、女性の名前の前には「DAW」(ドウ)をつけます。ただし、英語のMR、MS. とはすこし意味がことなり、自らの名前を書くときにも「U」と「DAW」を前につけます。若い男性は「Ko」(コー)または 「Maung」(マウン)、若い女性は「Ma」(マ)をつけます。いくつくらいまでがKo、Maなのかは難しいところですが、 それは本人に確認してみてもかまいませんよ。呼びかける人との年齢差も影響してくるところです。ちなみにスーチーサンは、 「ドウ アウン サン スー チー」と呼びます。

18 パゴダでは裸足になる

他の東南アジアのパゴダでは少々甘い場合もありますが、ミャンマーのパゴダでは多くの場合境内に張ったところからすでに靴と靴下を脱いでいる必要があります。このため、車をチャーターした人なら社内に履物を置いていってください。駐車場から境内まで遠いところは、入り口に下駄箱が置いてあることが多いので、こちらにおいていきます。盗難が心配な場合は持っていくしかありません。

パゴダを訪れる格好ですが、暑い国ですが肌を露出した格好もだめです。半そでくらいならかまいませんが、タンクトップは控えたほうがよい感じです。できればひざ下よりは長いズボン・スカート出ないと注意されることも多々あります。ショートパンツが赦されるのも子供だけです。大人はミャンマー人から見ると相当違和感がありますし、注意されることもあります。

19 挨拶のときは手を合わせる

これは×です。手を合わせて挨拶するのは、相手がお坊さんの時だけです。タイのような一般の方や、一般人同士が挨拶するときに合掌(ガドゥ)する習慣はありません。またお辞儀もありません。しかし相手が外国人とわかると握手したり、日本人とわかるとお辞儀する人もいますよ。みんな柔軟です。

20 ヌード写真に要注意

私は日本にくるまで、他の女性の裸を見たことがありません。

21 お布施に領収書を要求するな

請求しなくても、賞状のような領収書をくれる場合もあります。また、お布施に対する謝辞を書いたパゴダの写真入の紙をくれる場合もあります。

22 握手の習慣はない

19にも関係ありますが、ミャンマー人同士では握手の習慣はありませんが、最近は海外への留学経験がある人も増えてきましたし、ビジネスマンなら「外国人は握手して挨拶する習慣がある」ということをよく知っていますので、握手を求めても失礼だとは思いません。でも、男性から女性に握手を求める習慣はあまり馴染みがありません。

23 人を指差すな

日本でも、あからさまに他人に指を指すことはありませんよね。それと同じではないでしょうか。「僧侶の影を踏んだり、僧侶の体に触れてはならない」もよく知られた習慣です。

24 女性のロンジーに触れるな

女性同士ならば、相手との親しさによると思います。ただし、男性が女性のロンジーに触れることはいけません。触っていいのは奥さんのロンジーだけでしょう!

また、土産物屋さんの女の子に肩を組みに行って写真をとった、などという話がありますがこれもミャンマーでは行わないことです。みずらずの人と肩を組む習慣は異性とはないです。

25 門限は九時

「女性を誘うと一人ではなくお目付け役として必ず二~三人でくる」。これはそのとおり!。最近ではだいぶ緩やかになりましたが、みずしらずの男性に女性一人がついていくなどまずないでしょう。ヤンゴンといってもせまい街なので、そんなことをしていたらすぐにうわさになってしまいます。また、男女二人で歩いていたらそれは即、恋人とみなされても普通です。また、結婚を前提に付き合っているカップルだと思われてもぜんぜん不思議ではありません。だから、「女性を誘う!」といったとき、ましてや外国人男性からのお誘いであった場合は、必ず数人(男性も混じっていることもあるでしょう)の友人同士で連れ立ってしかでかけませんよ。

26 いい意味で大雑把

うーん、大多数のミャンマー人は「おおらかである」といってくれ!といっております。。。

27 ミャンマーでは子供をほめろ

これはかなりいいところをついています!!まず家庭にお邪魔したら、子供、孫を見つけてほめまくってください!

28 少数決の原理の国

少数派の意見でも大切にする、というと聞こえはいいですが、議論して意見をまとめて物事を作り上げていくのは、ちょっと苦手な国民性かも・・・。